生きて腸に届くのは大事?

ヨーグルトと腸の関係性

ヨーグルトの効能を伝える宣伝などで、「生きて腸に届くことができます」というキャッチコピーを耳にすることがありますよね。特に取り上げられるのが乳酸菌でしょう。この乳酸菌は赤ちゃんの時期には体内に豊富に存在しているものの、年齢を重ねるとともに減少していくということが研究によって分かってきています。実は一口に乳酸菌と言ってもさまざまなタイプがあり、正式に認定されているものはおよそ250種類、また非公認ながら研究結果として報告されているものは7000種類を超えています。そしてこれらすべてに共通しているのは腸内の善玉菌の働きを活性化し、なおかつ悪玉菌の働きを抑制するという点です。

「生菌性」の強い乳酸菌

多くの乳酸菌は口から取り入れられて胃に到達したとき、胃酸の影響などによって死滅してしまいます。このため、ヨーグルトに配合されている乳酸菌は、生きて腸に届く強さを持つもの、いわゆる「生菌性」が強いものが選ばれています。その代表的なものとして、BB536菌やLKM512菌があげられるでしょう。特にLKM512菌は大腸にまで生きて到達できるほどの強い生菌性を持っています。ただし、死んでしまった乳酸菌が役に立たない、というわけではありません。腸内にいる生きている乳酸菌は死んでしまった乳酸菌が届くと、それを利用して悪玉菌をからめ捕り、まとめて体外に排出するという働きをするからです。

ラクトフェリンも生きて届くことが大切

実はラクトフェリンも腸まで生きて届くことはとても大事であり、また多くの商品開発の現場で課題となった点でもあります。胃酸にはタンパク質を分解する酵素であるペプシンが含まれているため、その影響を受けると容易に死んでしまうのです。そのため多くのサプリメントでは耐酸性のカプセルなどにラクトフェリンを包んだ形状を採用しています。ただし、乳酸菌の場合と同様、ラクトフェリンと胃酸が反応して生じる良い結果もあります。その一つが殺菌作用のより強いラクトフェリシンの生成で、腸ではなく胃の中を有害な菌から守る働きをしてくれるのです。