ウイルス対策にはラクトフェリン

ラクトフェリンはウイルスに強い

ラクトフェリンはB型やC型肝炎など、強力で治癒が難しいとされるウイルスにも効果があると報告がされています。これらのウイルスが増殖しようとするときにそれを抑制する働きがあるのです。最近では、一般にエイズとして知られる後天性免疫不全症の原因となるHIVウイルスにも効果がある可能性が高いと考えられており、研究者たちの間で期待が高まっています。

ノロウイルスの脅威

私たちの身近な環境で感染しやすいウイルスと言えばノロウイルスがあげられるでしょう。このウイルスの持つ感染力の強さは他に類を見ないほどで、他の食中毒を引き起こす菌と比較するとその感染力の強さはおよそ1万倍もあるとされています。激しい腹痛やおう吐などの症状が現れるこの感染症には毎年およそ百万人ほどが感染すると言われており、また明確な感染経路の特定が難しいことや、有効なワクチンがまだ開発されていないことも人々の不安につながっています。さらにこのウイルスは感染すると体内に免疫ができる、というわけではありません。むしろ免疫が落ちている人であれば何度でも感染する恐れがあるため、衛生面でいっそうの注意が必要となります。

ラクトフェリンとノロウイルス

喜ばしいことに、このノロウイルスに対してもラクトフェリンの持つ特性が有効に作用する、ということが確認されています。ノロウイルスが細胞内に侵入する際ににまず攻撃するのは十二指腸などの腸壁です。これに対しラクトフェリンは、微細に結合した形で腸壁を覆ってしまい、ノロウイルスが侵入する隙間を一切なくすことで、その感染を抑制します。またラクトフェリンが胃の中で分解されて発生するラクトフェリシンという物質があります。これは強い殺菌作用を持っていて、ノロウイルスの細胞膜に直接働きかけて腸壁の細胞への侵入を妨げると同時に、ウイルスの内部にも作用して活動そのものを抑え込むことができます。これによって、人体に害を及ぼすことなく体外へ排出されるようにするのです。